Web会議ツールとAI議事録ツールの違い|Zoom・Teams・Google Meetとの使い分け
このガイドについて: 掲載情報は調査時点の内容です。各ツールの機能・対応状況は必ず公式サイトでご確認ください。
結論:Web会議ツールは開催・録画・文字起こしが中心、AI議事録ツールは要約・整理・活用を補完
Web会議ツール(Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsなど)の標準機能は、会議の開催・録画・参加者管理と、ツールによっては文字起こしを中心に提供されます。AI議事録ツールは、これに加えて会議内容の要約、発言の整理、タスク(アクションアイテム)の抽出、会議内容の検索、チームへの共有、複数会議を横断した管理などを補完する場合があります。
すべての個人・チーム・企業にAI議事録ツールの導入が必要というわけではありません。会議頻度が少ない、担当者が固定されている、共有範囲が限られているなど運用がシンプルな場合は、Web会議ツールの標準機能や手動運用だけで十分なことも多くあります。専用ツールの追加検討は、既存の運用に明確な負担やガバナンス上の課題が生じてから、という順序で問題ありません。
ただし、実際に利用できる機能は契約プランやツールの種類、管理者設定によって異なります。両者は競合ではなく役割が異なるため、「録画さえあればよい」と考えて導入を見送ると、会議後の議事録作成・共有・検索活用が非効率なままになるケースがあります。自社の会議運用をどちらの軸で改善したいかによって、選ぶべきツールが変わります。
→ 用途別に比較したい場合:AI議事録ツール比較表
Web会議ツールとAI議事録ツールの違い早見表
| 比較項目 | Web会議ツール標準機能 | AI議事録ツール | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 会議開催 | 対応(主要機能) | 非対応(会議開催機能は持たない) | — |
| 録画 | 対応(保存先・期間・容量はプランによる) | 対応するツールもあるが主目的ではない | プランや設定による |
| 文字起こし | 対応する場合あり(精度・言語対応はプラン・ツールによる) | 主要機能。リアルタイム・事後対応あり | サービスによる/公式情報で確認 |
| 要約 | 一部ツールのみ・簡易的 | 主要機能。決定事項・論点整理など | サービスによる |
| タスク抽出 | 未対応が多い | 自動抽出に対応しているツールあり | サービスによる |
| 話者整理 | 未対応または限定的 | 多くのツールが対応(精度は環境による) | 利用環境による |
| 検索 | 録画データの検索は難しい場合が多い | 文字起こし・要約からの検索に対応するツールが多い | サービスによる |
| 共有 | 録画リンク共有が中心 | 文字起こし・要約・検索で共有しやすい | — |
| 複数会議管理 | 未対応が多い | 会議履歴の蓄積・横断管理に対応するツールがある | サービスによる |
| 外部会議への対応 | 自社プラットフォームの会議が中心 | Zoom・Teams・Google Meetなど複数プラットフォームに対応するツールが多い | 対応プラットフォームは公式情報で確認 |
| 管理者設定 | 組織のライセンス・ポリシーに依存 | ボット参加許可・権限設定が必要な場合がある | 管理者設定による |
| データ保存 | 保存先・保存期間はプランによる | ツールごとの保存先・保存期間・削除方針がある | 公式情報で確認 |
| 法人向け運用 | 組織全体のライセンス管理が必要 | 契約プラン・シート数・セキュリティ要件の確認が必要 | 公式情報で確認 |
※ 各ツールの対応状況・最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
Web会議ツールでできること
会議の開催
参加者を招待し、映像・音声でリアルタイムに会議を進行する基本機能です。ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどは会議を開催するためのプラットフォームです。
録画・録音
多くのWeb会議ツールは会議の録画・録音に対応しています。ただし、保存先・保存期間・容量制限はプランによって異なります。
画面共有
資料や画面を参加者全員に表示する機能です。プレゼンテーションや作業の共有に使われます。
チャット・参加者管理
会議中のテキストチャット・挙手機能・参加者の管理(ミュート・退出等)が含まれます。
AI議事録ツールでできること
会議内容の文字起こし
会議音声をリアルタイムまたは事後にテキスト化します。Web会議ツールの録画機能では文字起こしは提供されないか、限定的な場合がほとんどです。
AI要約
文字起こし結果をもとに、会議の要点・決定事項・アクションアイテムをAIが自動で整理します。長い会議の内容を短時間で把握するのに役立ちます。
アクションアイテム整理
会議で決まった次のステップ・担当者・期日を自動で抽出・整理する機能です。会議後のフォローアップ漏れを減らすことに活用できます。
議事録の共有・検索
文字起こし・要約を社内で共有したり、過去の会議内容をキーワード検索したりする機能です。会議録のアーカイブとして活用できます。
Web会議ツール標準機能で足りるケース
以下のような場合は、Web会議ツールの標準機能だけで運用が完結することがあります。
- 会議開催と録画が主目的で、議事録化や要約までは求めていない
- 同一プラットフォーム内で会議・録画・共有が完結している
- 詳細な要約や複数会議を横断した検索が不要
- 録画・文字起こしに関する管理者設定がすでに整っている
- 個人利用・少人数での軽い運用: 会議が短時間・低頻度で、議事録の作成・管理を1人で担っている、共有や権限管理もシンプル、内容の確認や整形に手間を感じていない場合は、既存のWeb会議ツールの機能で足りていることがあります。
- 社外AIサービスへのデータ送信に慎重な場合: 会議データを外部AIサービスへ送ることを組織として承認していない、社内ルールで手動対応や承認済みツールの利用が定められている、といった場合は、外部ツールを追加する前に社内規程と各サービスの最新の利用規約を確認してください(外部AIツールが一律に安全でないという意味ではありません)。
手動メモ・テンプレート・スプレッドシートによる運用も、会議量が少なく手順がシンプルであれば引き続き合理的な選択肢です。
Web会議ツールだけでは足りない可能性があるケース
以下のようなニーズがある場合、Web会議ツールの録画機能だけでは対応が難しいケースがあります。
- 会議内容を後から検索したい: 録画データはキーワード検索が難しく、「あの会議でどんな話をしたか」を確認するのに時間がかかります。文字起こしデータがあれば検索しやすくなります。
- 議事録をチームメンバーに共有したい: 会議録画を共有しても全員が視聴するとは限りません。テキスト化された議事録・要約のほうが、参加できなかったメンバーへの共有に適している場合があります。
- 研修・インタビュー記録を要約して残したい: 研修や採用インタビューの内容をテキスト化・要約して保管・共有したい場合は、AI議事録ツールの利用が選択肢になります。
- 営業・顧客会議のメモを後から確認したい: 商談内容を振り返り・引き継ぎ・顧客フォローに活用するには、文字起こし・要約がある形式のほうが適している場合があります。
- アクションアイテムや決定事項を整理したい: 会議録画から次のステップを整理するには手間がかかります。AI議事録ツールは決定事項やアクションアイテムの自動抽出に対応しているものがあります。
AI議事録ツールを追加検討するケース
以下のような会議運用の場合、AI議事録ツールの導入が選択肢になります。
- Zoom・Teams・Google Meetを併用している: プラットフォームをまたいで会議を行っている場合、AI議事録ツール側で記録・管理を統一できることがあります。
- 頻繁な会議で手動議事録に時間がかかっている: AI要約・アクションアイテム自動抽出を活用することで、会議後の議事録作成にかかる時間を削減できる可能性があります。
- 日本語文字起こしとAI要約が必要: 日本語対応のAI議事録ツールを活用することで、日本語の会議内容をテキスト・要約で残しやすくなります。
- 営業・顧客会議を横断検索・振り返りたい: 顧客との会議内容を文字起こし・要約で残すことで、商談の振り返り・引き継ぎが効率化できる可能性があります。
- 研修・インタビューの記録を文字起こし・要約したい: 研修・講義の内容をテキスト化し、参加できなかったメンバーや後任者へのナレッジ共有に活用できます。
- 録画ファイルを後処理したい: 既存の録画・録音データをアップロードし、後から文字起こし・要約したい場合の選択肢になります(対応形式はツールにより異なります)。
- チーム単位で会議履歴を蓄積・管理したい: 過去の会議内容を検索・参照できる状態にすることで、意思決定の背景確認やプロジェクト振り返りに役立てられます。
利用中のWeb会議ツールに応じた具体的な設定・活用方法は、プラットフォーム別ガイドで確認できます。
→ ZoomでAI議事録を作る方法
→ Microsoft TeamsでAI議事録を作る方法
→ Google MeetでAI議事録を作る方法
→ Web会議向けAI議事録ツールの比較
法人導入前に確認したいチェックリスト
AI議事録ツールの追加を検討する際は、以下の項目を事前に確認しておくと選定がスムーズになります。
- 現在利用している会議プラットフォーム(Zoom・Teams・Google Meetなど)
- 複数のプラットフォームを併用しているか
- 録画・文字起こし機能が自社の契約プランで利用可能か
- 管理者権限・ボット参加の許可設定はどうなっているか
- 日本語での利用しやすさ(UI・文字起こし精度)
- 要約・タスク(アクションアイテム)抽出の必要性
- 話者分離(発言者の識別)の必要性
- エクスポート・共有のしやすさ
- チーム単位での管理・権限設定のしやすさ
- データの保存期間・保存先
- 情報システム部門・法務によるセキュリティレビューの要否
- 料金体系・シート数の管理方法
- ボット参加を社内ルールとして許容できるか
- 既存の録音データをアップロードして文字起こしする必要があるか
セキュリティレビューの具体的な確認項目は、AI議事録ツールのセキュリティ確認項目で整理しています。ツール選定の手順を体系的に確認したい場合は、AI議事録ツールの選び方ガイドもあわせてご覧ください。
用途別に見る比較候補
以下は用途別の比較候補です。各ツールの機能・料金・録画条件・セキュリティ要件・データ取り扱いは、導入前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
日本語文字起こし・AI要約・研修やインタビュー記録ならNotta
Nottaは日本語UIに対応し、録音データのアップロード・AI要約・テンプレート出力に対応しています。日本語の会議記録・研修記録・インタビュー記録を効率化したい場合の比較候補になります。
Web会議録画・営業や顧客会議の記録ならtl;dv
tl;dvはZoom・Google Meet・Microsoft Teamsへの参加型録画とクリップ共有が特徴とされています。営業・顧客対応の会議記録に活用したい場合に確認してください。
→ tl;dvの詳細を見る
→ Web会議向けのツール比較全体を確認したい場合:Web会議向けAI議事録ツール比較
会議記録の自動化・アクション整理ならFireflies.ai
Fireflies.aiは会議後の要約・アクション整理・横断検索に対応しています。会議記録の自動化とワークフロー連携を重視する場合の比較候補になります。
法人チームで会議履歴・検索・タスク・意思決定まで見るならSembly AI
Sembly AIは会議履歴の蓄積・チームでの検索・タスク管理・意思決定インサイト活用に向いているとされています。会議記録を業務改善・ナレッジ活用につなげたい法人チームの比較候補になります。
→ 横並び比較:AI議事録ツール比較表
→ Notta と tl;dv の比較:Notta vs tl;dv 比較
よくある質問
Web会議ツールだけで議事録を作れますか
会議の録画や、ツールによっては簡易的な文字起こしまでは標準機能で対応できる場合があります。ただし、要約・タスク抽出・複数会議を横断した検索など、議事録としての活用を重視する場合はAI議事録ツールの追加が選択肢になります。対応範囲は契約プランやツールによって異なります。
Zoom・Teams・Google Meetごとに別のツールが必要ですか
AI議事録ツールによっては、Zoom・Teams・Google Meetなど複数のプラットフォームに対応しているものがあります。1つのツールで複数プラットフォームの会議を統一的に管理できる場合もあるため、自社が利用するプラットフォームへの対応状況を公式情報で確認してください。
AI議事録ツールは必ず導入すべきですか?
必須ではありません。Web会議ツールの標準機能や、手動メモ・テンプレート・スプレッドシートによる運用で足りている場合は、そのまま現在の運用を続けることも合理的な選択です。会議の量・共有範囲・内容確認・権限管理の負担が今のやり方で無理なく回っているうちは、無理に切り替える必要はありません。一方で、会議が長時間・高頻度になった、チームでの共有や修正作業が増えた、タスク管理や権限設定・保存管理が煩雑になってきた、といった変化が出てきた段階で、AI議事録ツールとの比較を検討するのが一つの目安です。有料ツールへの切り替えを急ぐ必要はありません。
まとめ:Web会議ツールとAI議事録ツールは役割を分けて考える
- Web会議ツール:会議を開催・録画・進行するプラットフォーム
- AI議事録ツール:会議内容を文字起こし・要約・共有・活用するための補完ツール
両者の役割は異なり、多くの場合は組み合わせて使うことを前提に選定します。AI議事録ツールを導入する際は、既存のWeb会議ツールとの連携対応状況も確認してください。料金・機能・録画条件・セキュリティ要件・データ取り扱いは、導入前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
→ 用途別に診断する:AI議事録ツール診断 → 主要AI議事録ツールの比較:AI議事録ツール比較ガイド2026
掲載情報は調査時点の内容です。料金・機能・対応状況は変更される場合があります。導入前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。
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